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2016/06/03

醜い大人、醜い子ども

満員電車の中、ドアが開き、降りる人が外へ向かってどうにか体を動かす。
その時、周囲の人と体がぶつかってしまうことは、往々にして起こり得ることだ。
ぶつけられた側が、電車から降りようとしている人の背中を殴ったその瞬間を、私は確かに見た。

ああ、なんと醜いのだろう。
大の大人が、体を多少強くぶつけられただけで苛立ち、背中を殴るというその行為。
ああ、なんと醜いのだろう。

松屋で席移動する大人、時間を守らないくせに他人には時間を守らせる大人、
形骸化した規則をその意味も理解せぬまま他人に押し付ける大人……。
私は、絶対にこんな大人にはなりたくない。

私の父は、部下には決して不満を漏らさず、格上の者にだけ文句を言うという。
以前、理不尽な要求を繰り返す大きな取引先に対して、それまで溜まっていた不満を言い散らし、契約を無効にしたということを誇らしげに語ってくれた。
私はこれをとても立派だと思う。

私も、間違っていることは間違っていると堂々と言って、世界を削っていきたいと思う。

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