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2016/11/11

夢の内容を小説風にする遊び

◆自分の部屋に白い半透明な芋虫(長さ5cm、直径1cm程度)を誤って大量にばらまいてしまったため、それらを全て殺処分する夢
《その芋虫を保有している何らかの目的があったはずなのだが、覚えていない》

万が一のためにと用意してあった殺処分用の薬品-散布して使う粉末-があったのだが、何故か手元にない。
仕方なく、部屋に散らばたった芋虫を一匹ずつ手作業で殺していくことにした。
奴等は隅っこや物陰に潜んでいるはずだ。
家具を退ける。標的のいくつかが蠢いている。
そこに居た数が予想よりも少なかったため、これは時間がかかりそうだと憂鬱になる。
正直なところ、全部で何匹居るのか把握していない。
しかし、考えている暇はない。

芋虫の動きは当然鈍い。跳ね回ったりすることはまずないため、一方的に処理が可能だ。
ナイフで切り裂き、神のもとへ還す。虫は胴体を切断されてもしばらく生き延びる怪しい生き物だが、要は恒久的な生命活動を止めさえすればよいのだ。
無論、部屋の外へ逃げ出せないように既に窓や戸の隙間は埋めてある。彼は優秀な助手だ。
《外部への流出は避けなければならばいらしいが、理由は覚えていない》
二人で確実に潰していく。手間はかかるが、ひとまず我々の勝利に思えた。

壁に、芋虫よりも更に薄い色をした小さな球体が付着していることに助手が気付いてくれたのは、不幸中の幸いだった。
私は重大なことを見落としていたのだった。
芋虫の卵である。大きさは直径3mmほどだろうか。
なにせほとんど無色であるため、肉眼で発見するのはなかなかに難しそうだ。
卵が孵る前に、生命の連鎖を断ち切らねばならない。

焦りが見え始めたその時、固く閉ざしたはずの戸が開く音がした。

このあと登場するクソデブ(ゆうた)に意味不明な体当たりを連発されブチ切れている私がいました。
終わり。

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